今回はタイを訪問したら一度は挑戦してみてほしい、タイの伝統的移動手段と言っても過言ではない
『トゥクトゥク』
について取り上げてみます。
非常に便利で気軽に利用できる乗り物ですが、
いくつか注意して欲しいことがあります。
知らなかったり注意していないと法外な金額をぼったくられたり、危険な目に遭うことも。
でも、僕の体験も交えてお伝えしますので、旅行初心者やトゥクトゥク未経験者でも事前に必要な知識が得られるよう配慮しています。
皆さんはこの記事を読んで、現地で安心してご利用頂けたら幸いです。
『トゥクトゥク』とは?

車輪が3本付いた、バイクと自動車が合体したような乗り物です。
小回りも効くので渋滞した道路でも、限度はありますがすり抜けて走ることができます。
・屋根が付いているが両サイドや背後には雨風を防ぐものはない
・エアコンはなく自然風を楽しむ
・料金メーターはないので運転手と値段交渉
・お釣りは基本的にもらえない
・観光客の多いエリアに出没
・流しスタイルと客待ちスタイルがある
・バンコクや観光客の多いリゾート地を中心に活動している
トゥクトゥクの利用方法

トゥクトゥクの止め方
流しスタイルのトゥクトゥクを止めたい場合は、写真のバレリーナの右腕くらいの角度で、手を斜め下方向に伸ばしてください。
僕はその状態で、さりげなく可愛らしく手をひらひら~とさせますが、そうしなくても止まってはくれます。
なお、下記の写真のように上方向に手を挙げると、トゥクトゥクの近くにタクシーが走っていた場合はタクシーが止まってしまうのでご注意ください。

トゥクトゥクの運転手との料金交渉の仕方
先ほどお伝えした通り、
トゥクトゥクには料金メーターがありません。
そのため料金は運転手との交渉(バトル)になります。
初心者や未経験者にはハードルが高い部分ですね。
料金交渉は必ずトゥクトゥクに乗り込む前に行ってください。
トゥクトゥクの料金相場は、だいたい下記のようになっています。
徒歩10分程度 | 30~40バーツ |
---|---|
徒歩20分程度 | 40~50バーツ |
徒歩30分程度 | 50~70バーツ |
徒歩30分以上 | 70バーツ以上 |
ただこの相場はあくまで目安、
観光客がこの金額で乗れることはない
と思っておく方が、後々嫌な気分にならなくて済みます。
それに、初めての場合は徒歩〇分と言われても分かりませんよね?
観光客の多いエリアでは、最低料金が100バーツ(約350円)くらいからの強気の交渉です。
仮に観光客が多数滞在するスクンビットエリアから、バンコクを訪れたら必ず行って欲しい3大寺院付近まで乗ろうとした場合は、
最低200~300バーツ(約700円~約1,000円)
は要求されるものと覚悟しておいてください。
その上でどこまでディスカウントできるかが勝負です。
乗りたい場合はトゥクトゥクを止め、運転手に行き先を伝えてください。
たいていの場合は運転手から金額が提示されます。
その半値くらいから伝え、自分が妥協できる金額まで、少しずつ引き上げてみましょう。
納得できる金額であれば乗り込み、自分が提示した金額で相手が譲らない場合は乗り込まずに、別のトゥクトゥクを捕まえましょう。
悪徳運転手の懐を温める必要はありません
何度も交渉している間に、あなたもだいたいの相場観が掴めてくるはずですので、自分が納得できるまでやってみましょう。
降車時にチップを渡す必要はありませんが、良い運転手に出会えた場合は、50バーツ以下くらいであれば渡しても良いかもしれません。
トゥクトゥクに乗る前に知っておいてほしいこと

運転の荒い運転手が多い
タイと言えば『微笑み』の印象が強いですが、
運転手には意外にも気性の荒い男性が多いです。
急ブレーキ急発進は当たり前、限界までスピードを出したうえ、狭い車間をすり抜けていくのも珍しくありません。
乗っていて冷や冷やすることも少なくありませんし、道路の舗装も日本のように良くないので(というかガタガタの道多し!)、スマホもうまく触れないかもしれません。
乗車時にバイクに乗ったひったくり犯が近付いてくることも
トゥクトゥクはドアや窓がなくて無防備なので、停車している時にバイクが近付いてきてバッグなどをひったくられる被害もあるそうです。
バンコクは比較的安全な地域で観光客も多いですが、現地にいる間は、自分は外国にいるという認識を持って、貴重品の管理は手抜きせずに行ってください。

ホテル周辺で待っているトゥクトゥクの相場は高い
ホテルを出ると、付近の道路でトゥクトゥクが待機していることがあります。
そんな時は漏れなく観光に連れて行ってあげるよと営業されますが、高額を提示されますので利用しないことをおすすめします。
普通にどこか行こうとしても、流しのトゥクトゥクより料金は高くなります。
雨の日や渋滞している時間帯は料金が高騰する
雨の日は歩かずにトゥクトゥクを利用したい人が間違いなく増えます。
需要と供給の関係で料金が高騰するのはやむを得ないことでしょう。
通勤や帰宅ラッシュの道路が混みあう時間帯も料金が高騰します。
- 通勤ラッシュは7:00頃~9:00頃
- 帰宅ラッシュは17:00頃~18:00頃
こちらも、運転手の時給換算すると法外とも言い切れない部分かと思いますので、ある程度は多目にみてあげましょう。

乗車時にスコールに遭遇すると濡れる
トゥクトゥクにはドアや窓がありませんから、座席横はむき出しの状態です。
そのため、スコールに遭遇すると少なくともズボンは濡れます。

スコールはたいていすぐにやみますし、暑いタイですからズボンもすぐ乾くので、あまり気にしなくても良いかもしれません。
勝手にツアーデスクに連れていかれることがある
2019年8月にバンコクに滞在した時のことです。
その際は初めての海外旅行に挑戦した友人との旅行でした。

友人は涅槃像で有名なワットポーに行きたいとのことだったので、若干料金は高くてもトゥクトゥクに乗せてバンコクの街並みを見せながら、水上タクシー発着場のあるサパーンタクシンという駅まで行こうと思いました。
電車(BTS)は地上を走行するので外の景色が見えると思いがちですが、日の光が入ってこないように窓が加工されているので、外の景色は全く見えません。
ちょっと太めで人の良さそうな運転手を捕まえ、トゥクトゥクに乗り込みました。
しかし、到着したと言って下ろされたのはサパーンタクシン駅周辺のツアーデスクで、これは何の間違いだ(?)と思いました。
やむなくスタッフに話を聞くと、3大寺院ツアーで2,000バーツ(約7,000円)と言う法外な金額に驚愕!!
話にならないと店を出て、そこから結局歩いて船着き場まで向かう羽目になりました。
わざわざ高額ツアーに参加しなくても、3大寺院は近い場所にあるので自分の力で簡単に回れます。
良い人そうに見えて
観光客をツアーデスクに連れていくという腹黒悪質運転手には注意しましょう。
タイの移動手段『トゥクトゥク』を安全に利用しよう

トゥクトゥクは非常に便利な移動手段で、うまく使えばあなたの旅を快適にできるものです。
今回注意事項として挙げた事項を頭に入れて活用し、バンコク旅の上級者の階段を一段ずつ登っていきましょう。
- 運転の荒い運転手が多い
- 乗車時にバイクに乗ったひったくり犯が近付いてくることも
- ホテル周辺で待っているトゥクトゥクの相場は高い
- 雨の日や渋滞している時間帯は料金が高騰する
- 乗車時にスコールに遭遇すると濡れる
- 勝手にツアーデスクに連れていかれることがある
皆さんのご健闘をお祈りしております。
では、また次回の記事でお会いしましょう。
Have a nice trip!!