皆さんこんにちは、プラハです。
予約をする前から楽しみにしていたはずの旅行が、何らかの理由で飛行機が飛ばなくなって中止になってしまう、そんなことになってほしくないですよね?
しかし、飛行機で旅の予定を立てる以上、フライトが欠航する可能性があることも、頭の片隅に置いておきましょう。
フライト欠航には、主に以下の要因があります。
※赤文字は「不可抗力」と呼ばれ、航空会社には責任がないものを指します。
- 自然災害(地震/津波/台風/濃霧/噴火/大雪/落雷 等)
- 戦争
- テロ
- 従業員のストライキ 等
- 使用する機材の到着遅れ
- 使用する機材の整備の遅れ(エンジントラブル等)
先回の第1部では、上記の自然災害に相当する「台風」により飛行機がキャンセルとなり、振替便で帰国することになった話をしました。
今回は実際に飛行機がキャンセルになった場合に取るべき行動について、一緒に考えてみましょう。
フライトキャンセル時の対応は状況により変化します。
今回の記事は参考情報の一つとしてお読み頂けると幸いです。
初めにお願いしたいこと
身の危険を感じる場合は空港に行かないことも検討する

皆さんは2018年9月4日に、大型の台風21号の影響により、旅客と空港スタッフ7,800名が丸一日以上、関西国際空港に閉じ込められたことを覚えているでしょうか?
僕はテレビでこのニュースを見て、非常に大きなショックを受けたのを鮮明に覚えています。

※写真:近畿地方整備局撮影
タンカーが連絡橋に激突して破壊し、交通網を寸断してしまったことが、閉じ込めを長期化させた直接的な原因です。
貨物エリアが浸水したり、空港が停電になったり、空港内のコンビニに長い列ができていたりと、空港全体が悲惨な状態でした。
閉じ込められた旅客のインタビューにあった、
「旅行をあきらめきれず、もしかしたら飛べるのではないかと考えて空港まで来てみた」
という回答が非常に耳に残り、自分のことのように思えました。
きっと、自分もあの日関西国際空港から飛ぶ飛行機を予約していれば、迷わず行っていたと思います。
それまではどんな状況でも空港に行くことが正しい行動だと信じていましたが、それは危険と隣り合わせの行為であったことを理解しました。
海外旅行に行く時の玄関となる日本の国際空港は、正式には成田・羽田・関西・中部の4つですが、関西と中部は人工島、羽田は東京湾沿いと、決して災害に強い場所に立地しているのではありません。
今回紹介した関西国際空港のトラブルやその後の成田空港でのトラブルの教訓をふまえて、航空会社では早めにキャンセルの決定を下すようになってきています。
事前に情報をしっかり収集したうえで、
身の危険を感じるような状況で、
安易に空港に向かうことだけを、
選択肢としないよう
お願いしたいと思います。
早めにフライトキャンセルが決まれば、自宅にいても対応できることはあります。
まだ航空便のキャンセルが確定しておらず、交通機関も動いていて安全も確保される状況の場合は、ご自身の責任において空港に向かう選択肢も検討ください。
最近では台風などの影響が想定される場合、電車などの公共交通機関もかなり前に運行を取りやめる対応を取っています。
その場合は空港に向かう手段も限られている可能性が高いです。
フライトがキャンセルになる可能性がある時に取るべき行動
徹底的に情報収集する

フライトがキャンセルの可能性がある場合は、事前に情報収集しておくことが重要です。
最近は気象情報もかなり精度が高いので、自分自身で事前にフライト可否の予測を立てることはある程度可能です。
ストライキについてもニュースになったりする場合もありますので、普段ニュースを見ない方でも、旅行の日程が近くなってきたら、常にアンテナを張っておいてください。
そして、いざフライトがキャンセルになっても慌てないように、まずはキャンセルになった後の行動を想定しながら、心の準備をしておきましょう。
フライトがキャンセルになった時に取るべき行動
ケース①航空会社のサイトで予約した場合
この場合は、
- 航空会社からメールが届く可能性が高い
- 航空会社のHPにも情報が掲載される
航空会社からのメールが届いた場合は、払い戻しや振り替えについての案内も記載されていますので、その案内に従って手続きしましょう。
航空会社のHPに情報が掲載されている場合にも、同様に案内は記載されていますので、その案内に従って手続きしてください。
航空便の振り替えを希望する場合は、早いもの勝ちとなるため、少しでも早く行動することが重要です。
大手航空会社では、不可抗力以外(悪天候、テロ、ストライキ等)の理由でフライトがキャンセルになった場合は自社便の他、同じアライアンスの他社便への振り替えも検討してくれます。
格安航空(LCC)で振り替えを希望する場合は、手配されるとしても自社便のみになります。
大手航空会社でも格安航空でも、都合の良い便がなければ、いったんチケットをキャンセルしたうえ、他社のチケットを予約するか他の交通機関を手配することになります。
海外旅行の場合は、他の交通機関の手配というのは、現実的ではありませんが。
なお、フライトキャンセルが確定した際に空港にいるのであれば、大手航空会社でも格安航空でも、各社カウンターに行ってみることをおすすめします。
ケース②旅行代理店で予約した場合

HISやJTBを始めとする旅行代理店で予約した場合は、まずは旅行代理店を通して、払い戻しや振り替えの調整をしてください。
連絡が来ない場合は、自分から電話で問い合わせましょう。
ちなみにHISのキャンセル時の対応を確認したところ、営業時間内であれば、HISから電話が来るとのことでした。
参考までに、JTBホームページからのフライトキャンセル時の対応が書かれた情報を抜粋して、添付しておきます。
”航空会社が国際線の搭乗予定便の欠航・運休を決定した時点で、当社にて代替便の手配・交渉を行います。お客様ご自身で判断せずお申込販売店または日程表に記載のJTB各国際空港事務所にご連絡ください。代替便がご用意できない場合は、ツアー催行中止となり、旅行代金全額を払い戻しいたします。お申込み販売店へ速やかにご連絡ください。
(一部、特別手配やオプショナルツアーの取消料など払い戻しの対象ではないものがあります。)
ただし、空港到着後に国際線搭乗予定便が欠航・運休になった場合の空港までの往復交通費や宿泊費はお客様のご負担となります。
各交通機関の運行・運航状況は、各社ホームページにて最新の情報をご確認ください。”
既に空港に到着しているのであれば、大手であれば旅行代理店のカウンターもありますので、そこで直接話すのが良いでしょう。
なお、Expediaのようなオンライン旅行会社で予約した場合は、空港にカウンターもありませんので、直接電話で連絡してください。
フライトがキャンセルになった場合の手数料について
フライトキャンセルが確定した後に処理を行った場合
自分で航空会社のHPで予約した場合でも、旅行代理店を通して予約した場合でも、払い戻しや振り替えにかかる手数料は無料です。
フライトキャンセルが確定する前に処理を行った場合
チケットを購入した際の規定通りの手数料を支払う必要があります。
ホテルや食事の提供について
フライトキャンセルが不可抗力によるものであった場合、提供はありません。
この旅行が個人手配の場合、ホテルは自力で手配する必要があります。
ホテル予約サイトはこちらの記事の中ほどにあるので、参考にしてください。

なお、航空会社の都合によるキャンセルの場合は、提供される可能性があります。
このケースが適用される場合は空港にいると思いますので、各航空会社のカウンターに行って手続きします。
フライトがキャンセルになった場合の対応まとめ
・航空会社のサイトで予約した場合は、航空会社のサイトで手続きを行う。
・旅行代理店を通して予約した場合は、旅行代理店を通して手続きを行う。
・フライトキャンセル確定前の手続きは、所定の手数料を支払う必要がある。
・不可抗力によるフライトキャンセルでは、ホテルや食事の提供はない。
フライトチケットを予約する際は、イレギュラー対応に関する書類も必ず発行されます。
対応は各社異なるため、時間がある時に目を通しておき、覚えておかずとも、頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
もし海外旅行保険に加入していた場合は、オプション契約になりますが、通常では保障が受けられなかったものも受けられる保険もあります。
海外旅行保険については、こちらの記事を参考にしてください。

フライトキャンセルは考えたくないことの一つですが、実際に遭遇した時に備えて準備はしておきましょう。
では、次回の記事でお会いしましょう。
Have a nice trip!!