皆さんこんにちは、プラハです。
今回のテーマは、興味があって初めてフィリピンを訪問してみようと思っている方への注意喚起です。
フィリピンは個人的な実感としては中級者以上向けですので、安易な渡航はおすすめできません。
フィリピンは観光で行くには僕の大好きな国の一つで、ほとんどの場面で英語が通じる安心感もあり、何度も訪れています。
フィリピンの国民性は老若男女問わずとにかく明るい、というか陽気で、歌とダンスが大好きです。
まだ3歳くらいの子供でも、音楽に合わせてリズミカルに非常に上手に踊りますので、きっと天性のものなのでしょう。
2019年12月に公開された政府統計によると、日本に住んでいるフィリピン人の総数は、
約277,000人
国籍別では第4位になります。
参考までに、都道府県別のTOP3は以下の結果です。
- 第一位:愛知県 約38,500人
- 第二位:東京都 約34,300人
- 第三位:神奈川県 約23,300人
僕の住む愛知県が1位とは、今回調べるまで恥ずかしながら知りませんでした。
日本で生活するフィリピン人は今後も増加していくことが予想されていますので、日常的に関わっていく方も、今後増えていくのかもしれませんね。
さて、このようにどんどん身近になっていくフィリピンですが、いざ渡航となると、やはり初心者にはすすめにくい場所になります。
でもそれでも行ってみたいという方に向けて、今回はマニラのタクシー事情に焦点を絞ってお話したいと思います。
フィリピン・マニラのタクシー事情
マニラでの初心者の移動手段はタクシーのみ
マニラの移動手段は主に、電車・バス・タクシー・ジプニーです。

ジプニーの写真はイメージが湧かない方向けで無料画像を探してみました。
※小さい画像しかなくてすみません。
現地の一般の方々にはなくてはならない乗り物です。
ジプニーは決まった停留所もなく、方面だけが前面のプレートに書かれていて、好きなところで拾って好きなところで降りるという方式ですので、最初から理解するのは無理でしょう。
中も狭く、スーツケースを持って乗り込むことなどできませんし、セキュリティー面でも全くおすすめできません。
そして、スリの被害も度々報告されています。
電車については他の国のように様々なエリアを網羅しているものでもなく、時間もあてになりません。
バスも最初のうちはどう乗ってどう降りれば良いか、どう運賃を払うのかも分からないと思うので、現地に慣れるまでは避けておきましょう。
マニラのタクシーの基本情報
タクシーの種類は大きく4種類

マニラで利用することになるタクシーは、大きく4種類です。
- クーポンタクシー
- イエロータクシー(空港タクシー)
- レギュラータクシー
- グラブタクシー
それぞれのタクシーの特徴も説明します。
空港(ニノイアキノ国際空港)から、目的地のエリアごとに金額が決まっているタクシーです。
観光客も多くビジネス街のマカティという所(約30分程度)までは、1,200ペソ(約2,400円)ほどかかります。
乗り方は、クーポンタクシーのカウンターに行って行き先を伝えます。
料金表を確認し、その後スタッフからナンバープレートの記載されたチケットを渡されるので、そのナンバープレートのタクシーに乗ります。
そこでドライバーにホテル名などを伝え、到着後に料金表で確認した金額を支払います。
空港から認可を受けた、車体が黄色のタクシーです。
初乗り運賃は60ペソ(約120円)で、300メートルごとに4ペソ(約8円)メーターが上がっていきます。
専用の乗り場から乗車して、目的地に到着後にメーターの金額を支払います。料金の目安は、マカティ(30分程度)で500ペソ(約1,000円)ほどかかります。
こちらのタクシーでは、ぼったくられるリスクは限りなく低いでしょう。
ただ、観光に行きたい時は連絡してくれと電話番号を渡されることがありました。
一般のタクシーです。運が良ければ、間違いなく最も安く目的地まで行けます。
ニノイアキノ国際空港は、ターミナルが4つあり、フィリピン航空を利用された場合は必ずターミナル2を利用することになります。
ターミナル2は到着側(1F)にはレギュラータクシーは入場できないため、レギュラータクシーに乗るためには外に出てから出発側(2F)に上がる必要があります。
出発客を下したレギュラータクシー(白いボディーに緑色で文字がたくさん書かれています)がどんどん流れてきますので、捕まえられないという心配はありません。
初乗り運賃は30ペソ(約60円)で、普通であれば250メートルごとに3.5ペソずつメーターが上がります。
マカティ(約30分程度)に行くのであれば、300ペソもあれば十分なはずです。
なお、レギュラータクシーの詳細は後述します。
日本ではあまり普及していませんが、Uberと同様のタクシー配車サービスです。
スマホアプリを使って自分で呼ぶか、空港には専用カウンターがあるので、そこで呼んでもらいます。
また、空港以外だとホテルのフロントでも呼んでもらうことができます。
ダウンロードする場合はこちらからどうぞ。
アプリで呼ぶ場合は登録や設定に手間取る可能性があるので、まずはカウンターで呼んでもらい、現地の環境に慣れてから自分で呼んでみると良いかもしれません。
それでも、今回紹介した4つの中で、最もおすすめのタクシーになります。
雨の日はどの交通手段も利用が難しくなるのでやむを得ないところです。
雨の日はタクシーが必要になる場所に行かないというのも賢明な選択です。

どのタイプのタクシーに乗車しても、
ドアは必ずロックしてください。
また、街中の信号などで停車した際は、子供を抱えた乞食などが窓を叩いてくるのもよくあることです。
そんな時に、かわいそうだと思って、
お金をあげたりしないでください。
一人に渡すと、どんどん人が湧いてきます。
悪徳レギュラータクシーの特徴
1.アピール力が強い
マニラ市内には週末の夜や雨が降っている日以外は、たいてい空のレギュラータクシーで道路が溢れています。
あなたが道端やホテルの前で10分も立ち止まっていれば、多くのドライバーがクラクションを鳴らしてきたり、窓を開けて声をかけてくるなど、きっとジャニーズ顔負けのもてぶりを発揮することでしょう。
2.メーターを使わない
自分の取り分が減ってしまうので、レギュラータクシーのドライバーはメーターを使いたがりません。
メーターを使うよう指示しても、壊れてるなどの理由をつけて拒んできます。
これはいくらフィリピンといえど、間違いなく違法です。
3.メーターを改造する
これは質が悪いケースです。
素直にメーターを作動したと思ったら、メーターの上がる速度が異様に速く、メーターを使用せずに金額交渉した方が実は安くついたということもあります。
ちなみにメーターの改造も違法です。
4.最初はフレンドリー
乗ってから数分間は、すごく良いドライバーなんじゃないかと思うくらい、フレンドリーに話しかけてきます。
お決まりのパターンは、
- (空港以外では)いつから来たの?
- どこから来たの?
- 日本人ですか?
- 何回来たことがあるの?
- タガログ語(公用語)は話せる?
- フィリピンに住んでるの?
- 仕事で来たの?観光で来たの?
- フィリピンはどこに行ったことがある?
- 明日はどこに行きたい?連れていってあげるよ。
僕はレギュラータクシーに乗ると、毎回のように聞かれます。
これらは決して愛想を振りまいているのでも歓迎の意を示しているのではなく、相手の力量を図るためにされるものです。
英語は話せるか、土地勘はあるか、など。
特徴も分かったところで、どう対処すれば被害を最小限に食い止められるかを、実体験を交えてお伝えしておきます。

悪徳レギュラータクシーへの対処方法
1.レギュラータクシーは無視する
ドライバーが必死にアピールしてきても、自分が乗る意思を見せなければ走り去っていきます。
英語が話せなかったり、ドライバーを議論して打ち負かす自信がない場合は、乗らない方が無難です。
ホテルのスタッフにグラブタクシーを呼んでもらいましょう。
2.メーターを使わない場合は写真を撮る
ドライバーがかたくなにメーターを使わない場合は、メーターの写真とドライバーの座席の背もたれに必ず掛けられている、ドライバーの身分証明書の写真を撮りましょう。
それも、ドライバーが気付くように大げさな仕草で撮りましょう。

メーターを使わないのは違法なことはドライバーも分かっているので、ビビッて使ってくれる場合が多いです。
それでもメーターを使わないタクシーからは降りて、別のタクシーを拾いましょう。
3.メーターを改造している場合は動画を撮る
メーターを使用しない場合と同様、ドライバーは違法性を認識しています。
証拠を掴まれては困るので、動画を撮らないように言われることでしょう。
その後はメーターを止めさせて、自分が支払う金額を伝えて従わせましょう。
それに相手が応じなければ、このタクシーも降りましょう。
僕もタクシーに乗って、改造メーターの被害に遭っています。
深夜にホテルをチェックアウトして空港に向かうためにやむなくレギュラータクシーを利用したのですが、道中を半分程度来たあたりで改造されていることに気付きました。
とにかくメーターが上がるスピードが速く、まだ半分ほどしか進んでいないのに、既に片道分の金額を超えていました。
更に質の悪いことに、ドライバーはメーターが更に早く上がるように、アクセルをふかしたりと不自然な運転をしていました。
僕が動画を撮り始めると、さすがにやめてメーターも止めましたが、楽しかった旅行の最後に運悪くこのようなドライバーに当たると、それも台無しになってしまいます。
4.相手にハッタリをかます
流しで拾ったタクシーのドライバーに、それ以降の滞在期間に会う事はほぼないでしょう。
相手が試すような質問をしてきても、そのほとんどの質問に真面目に答える必要はありません。

ここではつばさちゃんに手伝ってもらいながら、質疑の練習をしてみましょう。
本当でも嘘でも、ハッタリを交えれば、相手になめられる可能性は低くなります。
堂々と、余裕しゃくしゃくで伝えることが重要です。
もしなめられてしまえば、法外な料金やチップを要求してきたり、メーターを使用している場合は遠回りされてしまうこともあります。
ちなみに自分を日本人と言わないのは、日本人はお金持ちのイメージで、簡単にお金を払ってくれるイメージがあるので、最初から不利なためです。
フィリピン人に中国人といえば相手は厄介なイメージを持つので、あえて中国人と答えます。
中国人と答えた後に車内で日本語で会話しては、ドライバーも自分が日本人であることが分かってしまいます。
日本人の同行者がいる場合には、素直に日本人であると伝えましょう。
その他の回答にも疑いを持たれてしまうのを避けるためです。
マニラステイを少しでも快適にするために
今回はマニラの悪徳タクシーの特徴と対処法を取り上げましたが、これらのことも腹が立つばかりではありません。
本当に少ないですが、真面目に働いて、チップも受け取ろうとしない善良なドライバーもいます。
降車の際に、悪徳タクシーにはチップを払う必要は全くありませんが、もし良いドライバーであれば、100ペソ(約200円)程度をチップとして渡してあげても良いと思います。
また、車内での英語でのやり取りなどは、普段日本で生活している限りは行えないものです。
シナリオ通りに進まないことも多く、都度臨機応変に対応するうち、語学力や交渉術も少なからず向上してくる可能性もあります。
そのような理由から、僕はあえて悪徳タクシーに当たる確率の高いレギュラータクシーに乗ることもあります。
加えて言えば、命まで取られるわけではありません。
また、お金をぼったくられると言っても、日本円では数百円程度の場合がほとんどです。
だから、その行為自体には腹は立ちつつも、そう大きな金額でもないというのも事実です。
せっかくの旅行なのだから、嫌な気分を引きずりたくないという方は、このように考えてみると良いでしょう。
先進国の旅行では、このようなスリルも味わえないかもしれませんので、挑戦してみたいという方がいましたら、あえてマニラに滞在してみるのも良いかもしれません。
では、次回の記事でお会いしましょう。
Have a nice trip!