皆さんこんにちは、プラハです。
僕はブログを通して海外旅行の楽しさや得られるものを読者に伝え、少しでも多くの方に海外を訪れて欲しいと願っていて、その気持ちは全く変わりません。
しかし、海外旅行にはトラブルが付き物なので、海外に行く前にトラブルから自分の身を守る知識を持った上で行ってもらいたいと思っています。
今回の記事は渡航先から日本に帰国する際に、搭乗を予定していたフライトがキャンセル(欠航)になってしまった場合にはどうなるのか、
なお、今回のテーマは2部構成としたいと思います。
今回の記事では体験談で状況をイメージしてもらい、次記事では僕が取らなかった方法も含め、一般的な対処方法をお伝えします。
フライトがキャンセルになった場合の対応は状況により様々です。
あくまで一つの例ということでお読みください。
旅行の概要

- 日程:2017年10月の4連休(シルバーウイーク)
- 滞在先:フィリピンのマニラ
- 旅行者:自分のみ
- 航空会社:フィリピン航空
- 予約手段:Expedia
- 出発空港:MNL ニノイアキノ国際空港 ターミナル2
- フライト当初予定時刻:14:00
- 目的地:NGO 中部国際空港セントレア
遅咲きですが、僕は2013年から海外旅行に目覚め、今回記事にする旅行までの4年間で既に数多くの渡航経験がありました。
台風シーズンにも渡航していましたが、運よく台風もすり抜け、フライトの予定が狂ったことはありませんでした。
しかしこの時は、ついに恐怖のフライトキャンセルに遭遇することになりました。
キャンセル当日の状況
ホテルから空港まで
日本に大型の台風が上陸していることは知っていましたが、自分が滞在していたマニラは晴れた日が続き、当日も抜けるような青空が広がっていました。
起床してから航空券を購入したExpediaのアプリで運行予定を確認すると、前日までと同様、予定通りフライトすると表示されていました。
予定通り飛んでくれるならと、ホテルをチェックアウトしてタクシーで現地の空港に向かいました。
この時まではいつもの帰国当日と、何ら変わったところはありませんでした。
空港到着後に空港内に入るまでの状況
タクシーからスーツケースを下ろしてもらい、空港内に入ろうとすると、すぐに普段と違ってざわついた空気を感じ取ることができました。
スーツケースを持った多くの旅行者が、入口で空港スタッフを問い詰めているのです。
その様子を見ていたところ、一人の空港スタッフが話しかけてきました。
つばさちゃんに手伝ってもらって、当時の状況を再現してみます。
Expediaの案内ではキャンセルなんて文字はどこにも出ていませんでした。そのため、キャンセルという不吉な単語を聞いて、血の気が引くのが自分でも分かりました。
話には聞いたことがありましたが、今までキャンセル(欠航)に遭遇した経験はありませんでした。
でもこうなったら、今日は無理でもなるべく早く帰国できる方法を探し出して手続きしなければなりません。
意を決して空港内に入る事にしました。
空港内に入った後の状況と行動

ニノイアキノ国際空港ターミナル2は、フィリピン航空専用のターミナルのため、チェックインカウンターは横一列に並んでおり、目的地によって手続きする専用カウンターが用意されています。
中部国際空港セントレア行きの専用カウンターの位置は把握していたのでそこに向かおうとしましたが、そこには既に長い行列ができていました。
また、日本行きのカウンターの全てのモニターには、『CANCELED』の文字が表示されており、カウンターにスタッフの姿も見当たりませんでした。
やむなくせわしなく動き回っているスタッフを見付けて声をかけて、状況を確認しようとしましたが、
このように返答され、どうすればこの状況を乗り切れるか、自分一人で考えるしかなくなりました。
改めて周辺を見回してみると、スーツケースを持ってひたすら右往左往している人、カウンターの列に並んで状況の変化を待っている人、壁際の通路は疲れ果てて座り込んでいる人で埋め尽くされて、自分が通路の真ん中で立ち止まってじっくり考えているのも邪魔になるような状況でした。

スーツケースを転がしながら奥のカウンターに目を向けたところ、行列はないのにスタッフがいるカウンターを発見しました。
今の状況を考えると明らかに不自然に見えたので、そのカウンターに近付いてみたところ、モニターには何も表示されていませんでした。
でも、何かの情報は得られるかもしれないと、プリントアウトしたeチケットを見せて目的地の空港を伝え、フライトについて確認してみました。
ここでようやく新しいフライト時刻を知ることができました。
フライト時刻が深夜になったのはショックでしたが、明日には帰国できるということが分かり安心しました。
そのままスーツケースを預けて深夜に変更された便のチェックインを済ませてチケットを発券してもらい、一旦混雑した空港を出ることにしました。
フライトまでの長い待ち時間の過ごし方

帰国する便のチェックインはできたものの、フライトは14時間近く先です。
スーツケースは預けて手荷物だけの身軽になった状況だとしても、灼熱のフィリピンで屋外で待ち続けるわけにはいきません。
そこで、今朝チェックアウトしたばかりのホテルを1泊予約し、フライトまでの時間を過ごすことにしました。
ホテルに到着すると、笑いながらおかえりと言って迎えてもらえ、自分からも状況を話すことができたので、緊張していた感情が少し和らいだ気がします。
その日にホテル到着後にしたことは以下の通りです。
- 頭の中で空港での出来事を整理
- フライトがキャンセルになったことを上司に連絡
- Wi-Fi端末レンタル会社への返却遅延連絡
- 近場のレストランでの食事
- 長い夜になることに備えて仮眠、休養
無事に搭乗するまで

深夜0時過ぎにホテルをチェックアウトし、再度タクシーで空港へ向かいました。
空港に到着すると、昼間の喧騒が嘘のように静かな雰囲気になっていました。
昼間のうちに既にチェックインを済ませていたので、チェックインカウンターには立ち寄らず、出国審査と保安検査を済ませました。
通過するとフライト情報が表示されるモニターで搭乗口を確認し、座席を確保してとにかく体力の温存に努めました。
その後、搭乗口が2度変更されましたが、アナウンス後すぐに動くことで座席を確保でき、体力の消耗を抑えることができました。
- 海外では搭乗口が変更されるのは日常茶飯事なので、常に動けるよう準備しておく。
- 自分の便名がアナウンスされたら、絶対に聞き逃さないよう注意する。
- 待っている間に眠気を感じた場合は、荷物はしっかりと抱きかかえる。
自分の体験から伝えたいこと
想定外の出来事に遭遇しても冷静さを保つ
冷静になったら周囲を見回してみてください。
空港や航空会社のスタッフにイライラをぶつけない
情報収集を怠らない
今回は一つの情報源(Expedia)のみに頼ったことも失敗の一つでした。
着陸が予定されている時刻は、台風が中部国際空港セントレアの上空にある予想だったので、普通に飛べるはずがありません。
可能な限り体力を温存する
今回は最終的にフライト時刻が13時間ほど遅れただけで済みましたが、それだけでは終わらない場合もあります。
次回の記事では、フライトがキャンセルになった際の対処方法について、一般的なものを書いてみたいと思います。
では、次回の記事でお会いしましょう。
Have a nice trip!!